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『ハムレット』稽古場レポート 第2回

2007-12-12  

生か、死か、それが疑問だ――
国境を越え、時代を超えて愛され、世界中で上演されているシェイクスピア劇。
なかでも野望、嫉妬、愛憎、絶望など様々な感情が渦巻く人間ドラマとして、現代にも通じるテーマを抱えているためとりわけ人気の高い作品が『ハムレット』です。
悩めるデンマーク王子ハムレットをめぐる悲劇が3年ぶりに自由劇場の舞台に登場します。


12月24日の開幕に向け、横浜市あざみ野の四季芸術センターでは連日稽古が行われています。


12月10日、この日、俳優たちは二つのグループに分かれて稽古を行いました。
メインキャストは内容理解を深めるため本読みに取り組み、アンサンブルは舞台の転換を確認しました。


舞台転換に取り組む様子
舞台転換を身体にたたき込む俳優たち


C稽古場には、若い研究生を含めたアンサンブルの俳優が集まりました。
台本を手に真剣な表情で取り組むのは舞台の転換です。熟練したスタッフが場面全体の流れを説明すると、今度は舞台上で各自の動き、装置の配置方法、タイミングをひとりひとりチェック。そのあと、実際の音を入れて仕上げていきます。
「相手の動きを良く見てタイミングを合わせてください」
舞台を取りまとめるスタッフの声が広い稽古場に響いていました。


12月11日、C稽古場で一幕の「通し」稽古が行われました。
本番と同様に上演を行い、仕上げていく過程です。


ハムレットとその友人レイアーティーズ、この俳優が稽古前から話し合いをしています。
劇中でこの二人は迫力ある立ち回りを見せます。


全員集合/父の死にふさぎ込むハムレット
全員が稽古前に集まります/父の死にふさぎ込むハムレット(前方)


「通し」稽古終了後、全体が集まり、指導役の俳優を中心に台本を見ながら細かいアドバイスが入ります。


「衛兵の刃先を舞台と平行にすること」
といった《目に見える部分》についての指示から
「みんながクローディアスをどう思っているのか。(ガートルード妃、ハムレット王子との)関係を
どう思っているかが重なってこの場面の雰囲気がはっきりしてくる」
場面の深い解釈――人物の心理といった《目に見えない部分》へと話は進んでいきます。


「行動がハムレットを王子たらしめるのであり、裏打ちされた発言でなければならない。
いわゆる王子らしさが、王子の気品が発言、せりふに自然と表れていなければならない」
人物造形まで話はさらに深くなっていきます。


各場面が「どのような場面なのか」明確に理解していること。
それは主役だけではなく、この舞台に関わる全員に求められているのです。
「いま観客の目の前で繰り広げられている場面が全体のどの場面なのか、何を意味するのか
――言葉に対する注意を喚起すること」


誓いをたてる場面/ハムレット(左)とオフィーリア(右)
誓いをたてる場面/恋人オフィーリア(右)に「尼寺へ行け」と冷たい態度をとるハムレット(左)


ひとりひとりが集中力を持って臨むこと、もっと本(戯曲)を読むことがこの日の課題となりました。
初日に向けてまだまだ稽古は続きます。


『ハムレット』作品紹介はこちら>>>

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