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12月1日、『鹿鳴館』東京公演が開幕しました。
今年1月14日の初演から東京での6ヶ月のロングランに続き、名古屋、京都で好評を博してきた『鹿鳴館』ですが、満を持しての東京凱旋公演となります。
上演される自由劇場は、劇場という空間そのものを楽しめるような趣向を凝らして建てられています。この日は初日ということもあり、お着物やスーツ等、お洒落をして来られたお客様が多かったため、劇場前のエントランスやロビーで談笑する姿は、あたかも舞踏会が始まる前のような華やかな雰囲気に包まれていました。

自由劇場のエントランス
幕が上がった途端、座席数約500というコンパクトな空間に三島文学の濃密な空気がたちこめてゆきます。
明治19年11月3日、内閣の大臣を務める影山伯爵は、鹿鳴館で天長節(天皇誕生日)を祝う舞踏会を主催します。夜会を前に公爵夫人の季子(すえこ)から娘の恋愛相談をもちかけられた朝子は、驚くべき事実を知ることになります。
20年前に別れた恋人で反政府派のリーダー清原永之輔が今夜鹿鳴館へ乱入しようとしていること。そして清原と朝子の隠された息子の久雄が命をかけたテロに身を投じようとしていることを・・・。
朝子は清原を呼び出します。20年の時を経てますます魅力的になった清原、そして息子の久雄、夫の影山のために朝子はある重大な決断をします。しかしその決断が影山の悲しい陰謀を引き起こすことに・・・。
『鹿鳴館』では、ローブデコルテの夫人たちと和装の朝子、内閣大臣の影山と反政府派の清原、20年の時を経てもなお愛し合う二人と若い恋人達、芸妓出身の華やかな朝子と女中の草乃など、様々な対比がおりなす人間模様が複雑に絡み合っています。
稽古を積んだ俳優の台詞は音楽のようでもあり、まるで絵のような美しいシーンが織り込まれているのも大きな魅力のひとつです。
カーテンコールでは、この日が初演となる清原役の石丸幹二や、東京初演からこの舞台を演じ続けてきた日下武史・野村玲子らに大きな拍手が送られました。
『鹿鳴館』東京凱旋公演は2007年1月8日まで続きます。どうぞお見逃しなく。

カーテンコールの様子/朝子役の野村玲子と影山役の日下武史/清原役の石丸幹二
『鹿鳴館』の世界をもっと深く楽しみたいお客様のために、テレビ放映とイベントが決定いたしました。こちらも併せてお楽しみください。

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