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『ミュージカル異国の丘』全国公演の合同取材会が行われました

2006-09-06  

9月4日、『ミュージカル異国の丘』の合同取材会が、7月に新設されたばかりの横浜・あざみ野の“四季芸術センター”で行われました。


“昭和”という時代と“戦争の悲劇”に真正面から向き合い、時代の真実に迫った劇団四季のオリジナルミュージカル「昭和の歴史三部作」。その第2弾作品が、名家の長子として生を受けながら、遠くシベリアの地で非業の死を遂げた若きプリンスを描いた作品『ミュージカル異国の丘』です。
西木正明氏著「夢顔さんによろしく」をベースに「シベリア抑留」の現実を一貫して据えつつも、大胆にフィクションを織り交ぜた本作は、2001年の初演以来、総公演回数400回を誇ります。今回は初めての全国公演。9月30日(土)の神奈川・相模原公演を皮切りに、本年12月までの約3ヶ月間で、46都市 計62公演を巡演します。


合同取材会に先立ち、北は北海道、南は鹿児島県まで全国各地からかけつけた新聞社・テレビ局など総勢44社約60名の取材陣が見守るなか、公開稽古が行われました。舞台は雪におおわれたシベリア原野。20名ほどの抑留兵と、彼らの中心に立つ九重秀隆による「明日への祈り」の合唱で物語は始まります。
「『明日への祈り』を歌いだす前には、シベリアで亡くなった方々、そしてその方々の祈りに思いをめぐらせるように心がけています」と話すのは九重秀隆役の下村尊則です。
昨年、舞鶴引揚記念館へ訪れた下村は「語り部のひとりである責務を感じ、使命感をもって歴史の重みを伝えていきたいと思います」と決意を語りました。

『ミュージカル異国の丘』公開稽古のようす
 左より:『明日への祈り』のシーン/九重秀隆役:下村尊則と宋愛玲役:木村花代


この日、九重秀隆と共に日中の和平を願う宋愛玲を演じた木村花代は「事実であったということをきっちり伝えることが私たちの役目であることを重々感じています」と言います。「和平を望む心という気持ちは中国人であろうと日本人であろうときっと変わらないと思います。その心だけは大切にして演じたいと思っています」という表情からは意気込みが感じられました。


また同じく宋愛玲役の佐渡寧子は、ひとりでも多くの方にご覧いただきたいと次のように語りました。「実際に舞台を観に来てくだされば、教科書の中で書かれてある言葉を立体的に、体全部の感性をつかって感じていただけると思います。そして、ご家族や身近な方々と戦争について語る機会になってくれたら本当に嬉しいと思います」。


『ミュージカル異国の丘』の企画・演出・美術・台本の浅利慶太代表は「戦争の実態を客観的にお見せしたい。戦争がいかに悲惨か、いかに巨大な惨禍をもたらすか、その実相に迫りたいと思ったのです。それを戦争の悲劇を知らない若い人々に語り継いでいければ」と述べました。

『ミュージカル異国の丘』合同取材会
左より:大勢の記者の方々/木村花代(宋愛玲役)・下村尊則(九重秀隆役)・佐渡寧子(宋愛玲役)


第二次世界大戦前後のアメリカ・ニューヨーク、中国・上海、極寒のシベリアを舞台にした壮大な物語に、他の劇団四季オリジナルミュージカルとは異なる魅力を感じていただけるのではないでしょうか。


なお、今回の全国ツアーでは、実際に抑留をご体験された方々のご招待も取り組んでおります。(劇団四季主催公演分に限ります。詳細は公演スケジュールをご覧ください)


『ミュージカル異国の丘』シベリア抑留ご体験者ご招待の詳細はこちら>>>


公演スケジュールはこちら>>>


戦後、刻々と経過する時の中で、記憶から遠ざかる昭和の歴史。劇団四季はこの歴史をいつまでも風化させぬよう、“ミュージカル”というかたちで語り継いでいきます。
劇団四季オリジナルミュージカル「昭和の歴史三部作」第2弾『ミュージカル異国の丘』全国公演をどうぞご期待ください。

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