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『アルデール又は聖女』
1953年7月14日、劇団四季は、20世紀を代表するフランスの劇作家ジャン・ジロドゥとジャン・アヌイの作品の上演を目指して結成されました。

西欧演劇の正統的な流れをくむ二人の劇作家の作品に、自分たちが求める理想の演劇の形を見出し、そこから日本における新しい演劇活動を展開していこうと考えたのがその選択の理由でした。

創立メンバーは10人、平均年齢21歳の劇団四季は、半年あまりの準備期間を経て1954年1月『アルデール又は聖女』を上演します。
この年の公演回数は3作品で15回に過ぎませんでしたが、この若々しい気風の漲る劇団の登場は、日本演劇界に新しい時代の訪れを告げ、同世代の詩人や作家、音楽家など、若き芸術家たちの共感と支持を集めました。
現在もふたりの作品は繰り返し上演され人気を得ています。

『オンディーヌ』
やがて、劇団四季は西欧演劇の古典的な作品と取り組むようになります。シェークスピアやラシーヌ、モリエールなどの作品の中に今日性を見出し、そこに埋もれている普遍的な人間の真実を今に甦らせることをめざしたのです。

さらに海外現代劇の上演にも積極的に取り組んでいます。『エクウス(馬)』『エレファントマン』『この生命誰のもの』など現代社会の矛盾とそれに対峙する人間の姿を真正面から取り上げた作品や、『スルース』などの話題作をいち早く上演、そのレパートリーを拡げてきました。

『鹿鳴館』

2003年11月にはストレートプレイの上演を主眼においた「自由劇場」を東京に新設。開場以降、劇団四季半世紀の歩みの中で、指標となってきた古今東西様々な珠玉の名作が連続上演され、改めて芝居の魅力、奥深さを発見する場として活況を呈しています。

□これまで自由劇場で上演された主なストレートプレイ

  『オンディーヌ』 (ジャン・ジロドゥ作)
  『ひかりごけ』 (武田泰淳作)
  『アンドロマック』 (ラシーヌ作)
  『思い出を売る男』 (加藤道夫作)
  『ハムレット』 (シェイクスピア作)
  『エクウス(馬)』 (ピーター・シェーファー作)
  『この生命誰のもの』 (ブライアン・クラーク作)
  『ひばり』 (ジャン・アヌイ作)
  『鹿鳴館』 (三島由紀夫作)
  『トロイ戦争は起こらないだろう』 (ジャン・ジロドゥ作)
PHOTO BY 山之上雅信(『オンディーヌ』『鹿鳴館』)
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