
ヴェネツィアは、アドリア海・ヴェネツィア湾上の「ラグーナ(潟)」の上に木杭を打ちつけ、その上に作られた街です。
本島の中央部には逆S字形をした「大運河(カナル・グランデ)」が流れており、
さらに細い運河や水路が建物の間を縫うように張り巡らされているため、“水の都”と呼ばれているのです。
ヴェネツィア本島内は車の乗り入れや自転車の使用が禁止されているため、
移動は徒歩か、運河を走行するバボレットと呼ばれる水上バスやゴンドラで行います。
名物であるゴンドラは今も船大工の手作りで、年に2,3隻しか作れないという職人の技の結晶。

2年に一度開催される美術展覧会「ビエンナーレ」。
今では世界各地で催されていますが、その発祥となったのが1895年から100年以上の歴史を持つヴェネツィア・ビエンナーレです。
現代美術の国際展覧会として、奇数年の6月〜11月頃に開催されています。
このヴェネツィア・ビエンナーレは通常の展覧会と違い、映画・建築・音楽・演劇など幅広い部門があり、
また国単位で出展して賞レースを行うことから「美術のオリンピック」とも呼ばれています。
三大映画祭のひとつであるヴェネツィア国際映画祭やヴェネツィア国際現代音楽祭も、実はこのビエンナーレの一部。

世界三大カーニバルであるヴェネツィアの謝肉祭は、毎年2月の第2週〜第3週に開催されます。
その期間は街中に仮面で仮装した人々が溢れ、幻想的な空間が現出します。
このヴェネツィアのカーニバルが、仮面舞踏会の発祥といわれています。
『ヴェニスの商人』で、ロレンゾーとシャイロックの娘・ジェシカが駆け落ちするのも、この仮面舞踏会にまぎれてのことです。