ページ内を移動するためのリンクです。

技術スタッフレポート

今日は私たち音響スタッフから、『サウンド・オブ・ミュージック』の音響についてご紹介させていただきます。

本編中には、雷や犬の鳴き声、教会の鐘など、いくつかの効果音が使用されますが、これらは四季の音響スタッフで制作しました。
作った音源は来日していたオリジナルスタッフのギャビン・ミットフォード氏への確認を行いましたが、その中でギャビン氏は “Real”という言葉を何度も繰り返していました。

リアルに、そして自然な音を出すために、例えばドアをノックするシーンは、マリアが修道委員長の部屋を訪ねる時とトラップ家の部屋と2ヶ所ありますが、それぞれ別の音を使用しています。トラップ家はお屋敷ですので、ドアも大きく厚みもあるのではないかと考え、修道院長の扉の音と比較して低音で響きがある音にしています。

100329som01.jpg
嵐のシーンでは雷の音を出しています。アルプスの山が近いので雷の音も大きいと考え、ここは思いきって大きな音にしています。

その他こだわったのが、2幕にロルフが車に飛び乗って走り去るシーンで使用するエンジン音。
1930年代の第二次世界大戦ナチス・ドイツが乗っている車を映画や資料からイメージして制作しました。
ただこのエンジン音のシーンではロルフが飛び乗り、車を急発進させることを考えた時の時間や、その緊迫感がもっと増すように、その後さらにブラッシュアップをして作り直しました。

ギャビン氏が求めた“リアル”は音源に限らず、音を出すきっかけ(タイミング)においても「リアルに」と指示されています。
そのためには、その日その公演に応じて演じる役者それぞれの特徴をつかみ、役者と同じ気持ちになって音を出すつもりでやっていきます。

最後に、皆様にクイズを出題させていただきます!
2幕に犬が吠えるシーンがあります。台本の「犬の吠える声がする」というト書きをからこの音を制作し、ギャビン氏に確認したところ、オリジナルのロンドン公演も同じ種類の犬を使用していることが分かり、嬉しくなりました。
さて、何の種類の犬を使用しているでしょうか?
ご観劇の際は良く聴いて、当ててみてください。

(『サウンド・オブ・ミュージック』音響担当・H&K)

開幕まであと日♪

PC版 作品紹介はコチラ>>
携帯版 作品紹介はコチラ>>

これまでのレポートでは、カナダのトロント公演から購入した小道具をご紹介してきましたが、今回は私たち四季小道具スタッフが作った道具をご紹介させていただきたいと思います。

こちらはシャンパングラス。これは1幕パーティの場面で登場します。
子どもたちが歌う「♪SO LONG,FAREWELL」のナンバーの中で、長女のリーズルがお父さんにシャンパンをねだるシーンがあるのですが、きっとその場面で皆様の印象に残るのではないかと思います。

100330som02.jpg

グラスはアクリル製です。
上から見るとお分かりになると思いますが、グラスの縁に沿って黄色く色づけした樹脂を表面にだけ付けています。この樹脂の部分がシャンパンの液体になるわけですが、こうして空洞にさせて、重さを軽減させています。

また、このように炭酸ガスを表す発砲は、樹脂を泡立てるようにかき混ぜて流し入れます。
ただし泡立てすぎると白っぽくなってしまうので、適度な状態にするのがコツです。
およそ半日間寝かして固めた後、グラスの中に入れた型を外します。
これで完成・・・!ではありません。
最後に底辺部分には磁石を仕込み、まわりを透明の樹脂で固めます。これはお盆に乗せた時、倒れないようにするためです。
これが乾けば、完成になります。

100320som01.jpg

そしてもうひとつ紹介させていただきたい小道具が、聖歌を歌う修道女たちが手に持っているキャンドル。
持ちながら歩くので炎もゆらゆらと揺れ、熱くないのかな?と思われるかもしれません。
が、この仕組みについてはちょっと秘密にさせていただきます♪
ただ、この場面は聖歌が響き渡る大聖堂の中にこのろうそくの灯がいくつも揺れる、きっと美しいシーンになるのではないかと思います。

100330som03.jpg

私たちスタッフが作ったこれら小道具たちにも、ぜひご注目ください。

(『サウンド・オブ・ミュージック』小道具担当・S)

開幕まであと12日♪

PC版 作品紹介はコチラ>>
携帯版 作品紹介はコチラ>>

今日は私衣裳スタッフから、衣裳の早替え稽古の様子をレポートさせていただきます。

本番中にはいくつかの早替えシーンがあります。
着替えにかけられる時間が最も短いところは、20秒程しかありません。

子役たちにも7回の早替えがありますが、最短時間は、約23秒!
2幕の音楽祭が始まる直前、遊び着からコンサートの衣裳に着替える場面になります。
トラップ大佐と子ども7名、マリアの合計9名がこの23秒の間に一斉に着替えを行います。
通常の早替えの場合は舞台袖に用意する、早替え小屋や袖中で着替えをしますが、この場面については袖に移動する時間も惜しいため、幕が降りた直後に舞台上で着替えることになります。

早替えは一人で行うことは大変困難ですので、本番では2名の衣裳スタッフと7名の役者さんに協力いただき、1役につき1名のお手伝いさんが付きます。
大切なのは、本人とお手伝いさんが息を合わせてタイミング良く着替えること。
そのためには充分な練習が必要になります。

先日の早替え稽古では、稽古で録音したテープを流して時間を計りながら行いました。
子役の早替えは初めての経験だったため、私たち衣裳スタッフや子役担当の方たちはとても心配していましたが、実践してみると驚くほどスムーズ!
「家で練習してきてね」と宿題を出していた成果かもしれません。

100326som02.jpg
女の子のワンピースは、足をすぐに通せるようにドーナツ上にしてスタンバイ。
輪の中には靴を入れてすぐに履きかえられるようにする場合もあります。

100326som01.jpg
行進をしながら舞台袖に退場すると・・・そのまま猛ダッシュで着替えにとりかかります!

100326som03.jpg
男の子はサスペンダーが少し苦戦(左)。最短の早替えシーンの練習(右)。

開幕まで、あと少しです!
衣裳スタッフチーム一同、役者さんや他のスタッフのみんなと力を合わせて頑張ります!

(『サウンド・オブ・ミュージック』衣裳担当・H)

開幕まであと16日♪

PC版 作品紹介はコチラ>>
携帯版 作品紹介はコチラ>>

今日は私衣裳担当より、衣裳の制作現場をレポートさせていただきます!

『サウンド・オブ・ミュージック』の衣裳は、120スタイル(上下ひと揃い1スタイルと数えた場合)ほどあります。
主人公のマリアは最多の10着。トラップ家の兄弟については、大きく分けると制服・パジャマ・カーテン・プレイ(遊び着)・パーティ・フォーク(音楽祭)の計6スタイルになります。

先日、子役のフィッティングを行いました。
使われている色がホワイトやブルーが多く、日本人にも馴染みやすい色味が多いからでしょうか。
みんな本当に良く似合っていて、とっても可愛いです!!
フィッティングルームには、私たち大人の「可愛い!」「似合うね〜!」の声が飛びかっていました。

100317som02.jpg

100317som01.jpg

『サウンド・オブ・ミュージック』の衣裳の特徴は、装置や小道具同様、“時代”や“地域”を大切にしている事です。
中にはオーストリアの民族衣裳をもとに作られているものもあり、ブレードやレース、ボタンなど装飾がとても細かいです。
また、男性のスーツについてはシルエットや色味、柄だけではなく、生地の厚さまでにも、デザイナーのこだわりがあるのです。

それから子役一人一人の衣裳を良〜く見比べるとここにもデザイナーのこだわりが。
一見同じ生地を使っていてみんなおそろいの服に見えますが、細かな違いがあります。
例えば音楽祭の衣裳。女の子の袖に水色のギャザー飾りがついていますが、マルタとグレーテルはギャザーが1本、ルイーザとブリギッタになると2本になっています。

100317som03.jpg
左は最年少・グレーテルの衣裳で、ギャザーは一本。右は三女ブリギッタの衣裳で、ギャザーは2本です。

マリアが子どもたちのために作ったカーテンの衣裳を見ると、グレーテルのサスペンダーには花のモチーフがさりげなく付いているなど、マリア先生の優しさと遊び心が垣間見えます。

100317som04.jpg
サスペンダーには花のモチーフが♪

こうしてフィッティングを終えた今、感じるのは子どもの成長はとても早いということ。
今の時点でも採寸した2ヵ月前よりもだいぶ大きくなっている子もいます。
そんな子どもたちの成長に追いつける様に衣裳の作りを工夫してあるのですが、小さな成長も見逃さないよう、しっかりと見守っていきたいと思います。
そしてデザイナーが細部までこだわったこの素敵な衣裳たちを、日本の舞台でも忠実に届けられるよう、頑張ります!

(『サウンド・オブ・ミュージック』衣裳担当・H)

開幕まであと23日♪

PC版 作品紹介はコチラ>>
携帯版 作品紹介はコチラ>>

ブログをご覧の皆さまこんにちは。小道具担当のSです。
前回に引き続き、今回も私から『サウンド・オブ・ミュージック』の小道具たちを紹介させていただきます。

今日最初にご紹介させていただきたいのは、このソファ。
舞台では、あの名曲「♪ドレミの歌」が歌われるシーンで登場します。

100316som01.jpg

実はコレ、美術デザイナーのロバート・ジョーンズ氏こだわりの一品で、1930年頃のヨーロッパを象徴する生地が使われていて、描かれている刺繍の柄は手織りの特注品。

100316som02.jpg
丁寧に織られた刺繍

このソファについては似たものではなく、同じ生地、同じ柄を使うようにという指示がありました。
一時はどうやって取り寄せるか考えましたが、トロント版から買い取ることができたので、ひと安心です。

このソファもそうですが、『サウンド・オブ・ミュージック』の小道具は、時代にこだわった「本物」が使われています。

これからご紹介するのは修道院長の部屋に備えられているアイテムです。

100316som04.jpg
これはタイプライター。セッティングされている紙(写真右)には、修道院らしき住所がドイツ語で記載されています。

100316som03.jpg
こちらは電話。とってもレトロで可愛らしいです。

100316som05.jpg
修道院長の椅子。こちらも年代物です。

このように、第二次世界大戦頃のヨーロッパの風景が息づいています。
なかなか日本では見かけることのない貴重なモノですので、舞台をご覧になる際は、よーく眼を凝らして、これら小道具に注目してみてくださいね♪

(『サウンド・オブ・ミュージック』小道具担当・S)

開幕まであと26日♪

PC版 作品紹介はコチラ>>
携帯版 作品紹介はコチラ>>

BACK
1 2