劇団四季 オフステージブログ

今年の旅公演の思い出〜『猫』カンパニーより 

今年も「こころの劇場」作品として、全国各地を巡演している『人間になりたがった猫』。子どもたちの心に、「生命の大切さ」「人を思いやる心」「信じあう喜び」など、人が生きていく上で大切なものを届けるために、今日もあなたの街で旅を続けています。

今回のオフステージ日記では、『人間になりたがった猫』に出演中の小川美緒と吉谷昭雄に、旅先の思い出を聞いてみました。

≪小川美緒≫
こんにちは、ジリアン役を演じる小川美緒です。

今年も、様々な公演地で、たくさんの出会いがあって、すてきな1年になりました。故郷、広島の舞台に立てて、広島の子どもたちに見てもらえたことは、とても嬉しかったです。
それから、岡山の倉敷での公演。倉敷には、小学生の頃家族旅行で行ったことがあったんです。美観地区を歩いた時とても感動したのを覚えていて、また行きたいと思っていて。ホテルから劇場への道がちょうど美観地区だったので、懐かしいなぁと思いながら歩きました。
どの旅先も心に残っていて、ひとつに絞れないですね(笑)

それと、今年は新しいジリアン役の子がデビューしたんです。
私は前任者として客席から公演を見ていたのですが、客席の子どもたちが、本当に素直な反応をしてくれていて。それにはとても驚かされましたし、同時に嬉しくて仕方がありませんでした。笑って照れて怒って…。みんながライオネルに一喜一憂しているのを見て、私も一緒になって一生懸命応援していました。

もちろん、舞台に立っていても子どもたちの反応を感じることはできるのですが、客席から子どもたちと一緒に舞台をみて、純粋な心を間近に感じることができたのです。今年はそんな新しい発見がたくさんありました。

いよいよ、1月からは四国・九州へ旅をします。毎回ベストな状態で公演に挑むために、心身のケアも大切。私は、毎回楽屋に入るとストレッチをしています。それと、うがいと手洗いは欠かさずに。来年も元気な子どもたちと、劇場で会えるのを楽しみにしています。

≪吉谷昭雄≫
こんにちは、タドベリ役を演じる吉谷昭雄です。

今年は、島根県江津市で、劇団四季初めての公演をおこないました。市内の小学校、1〜6年生まで観に来てくださって、反応もとても素直で。嬉しかったですね。教育委員会、社会福祉法人の方々のご尽力の賜物と感謝しております。

また、インフルエンザの全国的な影響で、公演が中止になってしまうこともあり、とても残念な年でもありました。特に演劇に接する機会の少ない地区の子どもたちに是非、観てほしい作品だったから。

私たちも、日頃のケアは十分にしていますよ。
皆が一番気をつけていることは食事。バランスを考えた食生活のために、スーパーは欠かせませんね。だから、これまで行った公演地は、どこにスーパーがあるのか良く知っていますよ。『猫』カンパニーの皆が、同じスーパーで、同じカゴを持って買い物をしている姿は、とても微笑ましい風景です。

旅公演での我々の一日は、決まったスケジュールに沿い規則正しく、仲良く一緒に行動しています。しかし劇場に入ったら、ライバル同士。それぞれが、自分の勉強に取り掛かり、より良い舞台をつくるために、稽古をするのです。

劇団四季のファミリーミュージカルには、人間が生きていくうえで大切なことがたくさん詰まっています。我々の仕事はそのテーマを全国の子どもたちの心に植えていくのです。いわば植林作業のようなもの。心に宿った種がいつか花開き、その人の人生に何らかの形で役立っていただければいいと考えております。これからもその一端を担うことが出来るよう、来年もたくさんの子どもたちに会いに行きます。

いよいよ残り2ヶ月をきった『人間になりたがった猫』の旅公演。あたたかな魅力がいっぱいの物語を『猫』カンパニーが心をこめてお届けします。どうぞお楽しみください!

小川美緒(ジリアン役)、吉谷昭雄(タドベリ役)