時は明治、文明開化華やかなりし頃。
絢爛豪華な鹿鳴館の夜会を舞台に、社交界に渦巻く謀略、愛憎そして欺瞞を描いたこの悲劇は、1956年の文学座創立20周年を記念して、三島由紀夫によって書き下ろされました。
その頃劇団四季は旗上げより間もない3年目、アヌイ、ジロドゥ作品を主として上演していた時期。初演を客席で観ていたという浅利慶太は「日本人の作家がよくぞここまでのものを書いた」と大きな感銘を受けたその日を振り返ります。
美文で名高い三島文学ですが、こと『鹿鳴館』においては本人が「筋立ては全くのメロドラマ、台詞は全くの知的な様式化」を狙ったと述べています。
この作品の魅力を存分に引き出すには、戯曲に書かれた言葉を余すところなく観ている者に響かせることが必要。それでこそ作品本来の姿がくっきりと浮かび上がってくるのです。
朗誦術に卓越した方法論を持ち、熟練の演技陣がそれを奏でる劇団四季の『鹿鳴館』に、どうぞご期待ください。 |
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