SHIKI THEATRE COMPANY 作品紹介TOP
オンディーヌ
公演スケジュール
ストーリー
キャスト・スタッフ
劇場情報
200字コメント
チケット購入


 
『オンディーヌ』には、劇芸術に対する僕らの祈りと願いとが込められている。

亡き加藤道夫先生が、ジロドゥの劇を語ることによって僕らに演劇の扉を開いたその日から、 『オンディーヌ』は僕らのうちに神話としての席を占めた。

この神話を実現すること、それが過去の演劇生活の最高の目標であり、僕らを律してきた至上命令なのである。


――初演時プログラムより



ジャン・ジロドゥの戯曲『オンディーヌ』は、劇団四季にとって特別な意味を持つ演目です。 1953年の旗揚げ以来、アヌイとジロドゥの作品を中心に上演してきた四季が初めてこの『オンディーヌ』を上演したのは、 創立5年目の1958年。演出を担当した浅利慶太は、この上演を「神話の実現」と捉えています。

念願の『オンディーヌ』初演を果たした劇団四季は、これを一つの区切りとして、 以後、様々な劇作家の創作戯曲を連続上演するなど多彩な展開を開始します。

しかし、『オンディーヌ』は劇団四季の最も輝かしい代表作として、その後も繰り返し上演され、 劇団の節目を彩って来ました。

創立50周年を迎えた2003年に開場した自由劇場でも、こけら落し作品として『オンディーヌ』を上演しています。

緊密な劇場空間を満たす緊迫感、柔軟な舞台機構を最大限活かした大掛かりな舞台転換のダイナミズム、 そして水の精と騎士の悲恋――その純粋性に大きな評価が寄せられたこの『オンディーヌ』にご期待ください。
ジャン・ジロドゥ
ジロドゥは、フランス中部の田舎町ベラックに生まれ、 高等師範を優秀な成績で卒業すると、外務省に勤め、外交官生活を送りながら小説を書き始めました。

劇作を始めたのは1927年。それから12年後に『オンディーヌ』は書かれました。

『オンディーヌ』は、ドイツ後期ロマン派の作家ラ・モットー・フーケーの「ウンディーネ」(1811)から想を得たものですが、 そこに見られる精神性、価値観は全く別物です。

ジロドゥの作品全てに共通する特徴ですが、『オンディーヌ』で描かれている世界もまた象徴的であり、芸術的緊張感にあふれています。 そしてここで展開されるのは、有限と無限、すなわち「人間」と「人間を超えるもの」との対立です。

騎士ハンスは移ろいやすく、愚かしく、きわめて人間的で有限の存在として描かれているのに対し、 オンディーヌは、純愛を貫く永遠の祈りであり、無限への方向性を持つものとして捉えられています。

この作品は劇的構成の緻密さ、そして言葉の純爛な響きによって、彼の作品群の集大成として高く評価されています。

PHOTO BY 上原タカシ
写真はこれまでの舞台より
『当サイトの内容一切の無断転載、使用を禁じます。』
Copyright SHIKI THEATRE COMPANY.
劇団四季に関するお問い合わせは、こちらまでお寄せください。