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郵政省の苦情処理係。趣味はバラの手入れと切手集めという平凡な男。
同僚や上司からいつも馬鹿にされていたが、ある日突然、壁を抜ける力を身につけたことから人生が大きく変わることになる。
デュティユルの憧れの女性。横暴な夫から監禁同様の扱いを受けていて、わずかに外出が許されているのは買い物の時だけ。
いつか誰かに連れ出され、自由になることを夢見ている。情熱的な内面も隠し持っている。
パリの下町モンマルトルに住む、陽気で生活感あふれるデュティユルの隣人たち。
稼ぎが悪くなり昼間は八百屋の荷車をひいて野菜も売る年をとった娼婦、人生を半ばあきらめかけている売れない画家、ラジオのレポーターにもなる新聞売り。彼らは、隣人のデュティユルを気遣い、その活躍ぶりに声援を送る。
突然壁抜け男になったデュティユルが、自分は気が狂ったと思ってかけこむ精神科医。デュティユルを診察し、壁を抜けることに疲れたら飲むようにと薬を処方してくれる。