1969年。
『ジ−ザス・クライスト=スーパースター』は二枚組のアルバムとして産声を上げました。
聖書を題材に、キリストの最後の7日間を赤裸々に描いたこのアルバムは若者を中心に全世界的ブームを巻き起こし、瞬く間にミリオンセラーとなりました。
神への冒涜だと宗教論争を巻き起こす一方で、1971年、ニューヨーク、マーク・ヘリンジャー劇場において“ロック・オペラ”として念願の公演がスタート。作曲ロイド=ウェーバーと作詞ティム・ライスは、この成功によりミュージカル界での地位を不動のものとしたのです。
1971年11月。
所用でロンドンに滞在していた浅利慶太と安倍寧のもとに一本の国際電話が入ります。
日頃から国際ショウ・ビジネス界の動向に詳しい作曲家 村井邦彦氏からのもの。
村井氏は、ブロードウェイで10月に開幕したばかりのミュージカル『ジ−ザス・クライスト=スーパースター』が大ヒットしており、それを作ったのは2人のイギリス青年であるということを浅利と安倍に伝えたのでした。彼らの代理人で、後に『エビータ』でプロデューサーを務めることになるデイビッド・ランド氏はロンドン在住。早速アポイントを・・・という運びになり、翌年浅利慶太、安倍寧は越路吹雪さん、内藤法美さん、山田卓さんとともにニューヨークの舞台を観劇しました。
これがその後『キャッツ』『エビータ』『オペラ座の怪人』・・・と続くことになるアンドリュー・ロイド=ウェバーと四季との「出会い」となったのです。 |